珪藻土 成因・構成と組成
珪藻土(けいそうど)
(DIATOMACEOUS Earth)の成因
今から数百万年前、海水や湖水、入江などに「珪 藻」
という単細胞の隠花植物が良い条件のもとで無限に繁殖
した時代がありました。
珪藻土はこれが海底、湖底に自然に沈積したあと有機
物が消えて微細な珪殻(セル)だけが化石のようになって
堆積し、地殻の変動などによって、その沈積層が地上に
現れたものです。
珪藻土の構造と組成
化石化して積層になった珪藻土は産地により形状が
海水性と淡水生に分かれ、それぞれ特性があります。
その一部を砕くと単なる柔らかい微粉末に見えますが、
顕微鏡で拡大して見ると各セルが大小の円形、棒状、
針形又はその破片など多様で美しい幾何学的模様を
しています。
更にそれを拡大すると皆、規則的配列の無数の気孔を
持ち、その中にまた微孔があって、それぞれの大きさや
状態は電子顕微鏡によって初めて確認されるほで、大
自然の造形の偉大さに驚かされます。
しかも、その微小な各セルの約80%は、気孔による空間で占められ、強固な珪殻によって
形状が支えられているため、珪藻土の見掛比重は極めて小さいものです。
この軽くて強いセルが珪藻土の特長の一つであり、多孔質の構造を支え高圧にも耐える強力
な殻は、その主成分である無定形珪酸の分子が、長年月に亘る自然の構成によって、次第に
一つの結晶体
を作り上げたものと考えられています。
化学組成は非晶質の無定形珪酸が主成分で、中性に近く強いアルカリ以外には溶解しにくい、
不活性の無機質ですから反応も殆んどありません。
このような特異な性質、形状は他の鉱物粉末では見られない優れたもので、近代科学によって
も同一のものを作ることは難しいといわれています。
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新着情報
- 2014年05月16日
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結晶化シリカ含有率0.2%以下の淡水生珪藻土
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珪藻土 性質・産地・生産方法
珪藻土の産地
珪藻は太古に世界中の海水や淡水に生息していたものですが、現在でも広くどこにも水中に見られます。
しかし、特に寒帯を好んで繁殖したためか、その地方に多量の層があり、淡水生のものは温帯以北の湖沼
あとに多く発見されます。
日本では珪藻土生産の歴史は明治後期からで、全国的に埋蔵がありましたが、現在では主に東北・北陸・
中国・九州などで産出します。
海外では米国カルフォルニア州に、厚さ200mを超す世界最大の鉱床があり、大陸らしいスケールの大き
さに圧倒されます。
またネバダ・ワシントン・オレゴンなどの州にも層があり、その他、中米・欧州・アフリカ・ロシア・中国など
広い地域で産出しています。
珪藻土の生産方法 (上図)
積層から、表土や夾雑物を除いて原料を採取し、40〜60%の水分を乾燥させた後、粉砕し微粉にして用
途別に空気分離するのが一般的です。
更に純度を高め用途を広くするため高温で焼成し、長い空気分離の工程を経て、用途毎に製品化します。
そして、原料となる珪藻土の質と、この焼成及び分級技術が、製品の良否を決める大きな要素となります。
会社概要
会社名 |
東京珪藻土工業株式会社 |
所在地 |
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-12-13
-205ウエストサイド新宿御苑 |
TEL |
03-3352-3466 |
FAX |
03-3352-3469 |
珪藻土 用途・製品
珪藻土の用途
その特異な性能は色々な方面に利用され、工業的には1816年頃ドイツで、保温材や水ガラスの
原料として使われ始めましたが、珪藻土を有名にしたのは1866年のノーベルによるダイナマイトの
発明です。
その後、研究が進み1913年頃に米国で砂糖液の濾過に初めて助剤として使用されてからは、濾過
や断熱用に不可欠なものとして需要が多くなり製法も向上し、特に1950年代から近代工業の発展と
共に特異な素材として、新しい分野で開発利用されるようになりました。
主な用途として 濾過促進助剤・保温断熱材・固結防止剤・農業用材・品質改良材など、幅広い応用が
あります。
珪藻土の製品広い用途に対して、珪藻土製品は数多く作られていますが、天然鉱物を原料とするため、層の状態等
により品質が不安定になり勝ちです。この中で、米国イメリス社のセライト(CELITE)は珪藻土の原点
といわれ、カリフォルニアの純良で豊かな資源と厳しい品質管理の下、優れた技術や設備によって、
巨大な規模で製造されたものです。
セライトは用途により数多くの種類があり、均一で安定した製品は大量に世界各国へ輸出され、生産
品質の向上とコストダウンのため使用されています。
このため弊社では、
セライトがお客様のご要望に最も近いものとして、多くのグレードを揃え、各方面で
ご採用頂いております。
会 社 概 要
1.会社の商号
東京珪藻土(けいそうど)工業株式会社
2.会社の所在地
本 社
東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目12番13号 ウエストサイド新宿御苑205
〒 151−0051
TEL 03(3352)3466(代表)
FAX 03(3352)3469
E-Mail t-keisodo@nifty.com
http://tokyokeisodokogyo.ht.gogo.jp
工場跡地
長野県小諸市赤坂2丁目2番9号
3.設立
昭和15年(1940年)3月16日
4.資本金
1,000万円
5.営業品目
(1) 輸入珪藻土(米国・メキシコ・中国)
米国産「セライト」
* 濾過助剤* 充填剤
(2) 特殊粉末(米国産)
*「マイクロセル」 合成カルシウムシリケート
*「ファイブラセル」 100%セルローズ
* 他
(3) パーライト(ガラス質火山岩を熱処理してできる人工発泡体)
国内産「トプコ・パーライト」
* 濾過助剤* 充填剤
6.役員
代表取締役 野 見 山 嘉 彦
取締役 野 見 山 剛 次
取締役 野 見 山 幸 世
7.取引銀行
みずほ銀行 新宿中央支店 当座 0104527
りそな銀行 新都心営業部 当座 1199835
8.決 算
12月期決算
9.沿革
昭和15年3月16日に東京都千代田区に本社、長野県小諸市に
工場を置いて設立されました。
当初は主として断熱材などの建築材料と工業材料として珪藻土を
採掘・製造して市販しました。 戦後は産業の回復、発展にともない、
その特異な性状・形態が生 かされて需要が増加したため、産地毎
に種類が違うという特質から 国内各産地の協力を得て、その製品
の販売も行うようになりました。 更に、より高品質で品種の多い安
定した珪藻土の求めに応じて、 濾過助剤及び充填剤、特殊粉末
などの多様な用途に向けるため米国 産の製品の取扱いに重点を
置き、数少ない珪藻土の専門会社として 今日に至っております。
社長からのご挨拶
私達の暮らしに欠かせない身近なアイテムに、
珪藻土がとても重要な役目で利用されており
ます。
近年まで漢字で表記されます珪藻土の読み方
‘ けいそうど ’も一般的には知られておりませ
んでした。
しかし、エコ重視の生活スタイル向上により
塗り壁用途等に、天然素材である珪藻土が、
見直され知名度も向上して各種パンフレット
・雑誌・ネット上で目にする機会もとても多
くなりました。
そして、祖父の創業者が野見山姓の出身者が
多い福岡県飯塚市から上京し1940年の創
業以来、戦前〜戦後〜高度経済成長〜成熟社
会のニーズに応じまして、国内産・外国産の
珪藻土を販売して参りました。
事業を承継して3代目の経営者として、更に、
より高品質で品種の多い安定した珪藻土の求
めに応じて、アメリカ産の製品の取扱いに重
点を置き、その特異な性状・形態が生かした
用途で工業製品・食品・日常生活等に貢献し
て参りたいと思っております。
代表取締役 野見山 嘉彦
無償サンプルご提供
珪藻土とパーライトとも灰色・淡紅色・白色の
単なる微粉ですので、見た目で製品の品質や
特徴を見極めることは難しいとされております。
そこで、弊社ではご希望されます用途に応じま
して、最適のグレード品をご選択して無償にて
1kg未満のサンプルをご提供しております。
実際にご使用頂いた上で、製品の有効性等を
ご確認出来ますので、是非ともご活用下さい。